結論としては、iPhoneやiPadのある方向から音が聞こえる感じがして「お、スゴイ」といった感じです。
環境としてはiPad Air 4 + AirPods Proを使用し、Apple TV+で『テッドラッソ』や『神話クエスト』など一部無料視聴できるもので試してみました。
空間オーディオ(ダイナミック・ヘッド・トラッキング)は音源とのリアルな感じを味わえる
現在、空間オーディオに対応しているOSはiOSとiPadOSです。macOSとtvOSは今秋対応予定のはずです。(MacはM1チップ搭載のモデルのみとの噂あり)
そしてダイナミックヘッドトラッキングを体験する為にはAirPods ProかAirPods Maxが必要になります。
冒頭に書いたとおり、iPadのある方向から聞こえてくるように聞こえて立体感を感じられて「お、スゴイ」となるのですが、極端な音量バランスの変化が無い為に「超スゲェ!」という感じにはならないのがポイントです。音の出力元(iPhoneやiPad)から音が聞こえてくるのはまるで、テレビから音が聞こえてくる様な自然な感覚です。
これはAppleが得意とする『ジワジワと生活に侵食して気づいたら後戻りしたく無くなる』やつです。
人間誰しも、生活レベルを上げると元のレベルに戻りたくないですよね?それを上手く利用していると思います。
個人的にはAirPodsの外音取り込みとか、自動耳検出機能とかがそれに近い気がします。
ちなみに、ダイナミックヘッドトラッキングが体験できるのは2021年6月現在Apple TVのみとなりますが、今秋にApple Musicもダイナミックヘッドトラッキングに対応するそうなので、もっと身近に体験できる機会が増えるのはとても楽しみです。
Apple TV+のクオリティがスゴイ件
空間オーディオのダイナミックヘッドトラッキング体験もスゴかったのですが、Apple TV+自体のクオリティもスゴイです。映像は綺麗だし内容も面白い。Apple TV+のサブスクリプションはApple TV+オリジナル作品しか見れないのですが、「果たして加入する価値があるのか?元が取れるのか?」と思っていたのですが、このクオリティの高さであれば十分課金するに値すると思いました。
数話だけ無料視聴出来る作品もあるので試しに視聴してみるのが良い思います。
ちなみに、ダイナミックヘッドトラッキングをオフにしても十分に楽しめます。
設定方法としては、設定アプリ→アクセシビリティ→AirPods→空間オーディオの設定で「iPhoneに従う」や「iPadに従う」をオフにするとダイナミックヘッドトラッキング機能がオフになります。
集合住宅に住んでいる人にとってはスピーカーを利用したサラウンドシステム等は組みづらいと思いますが、AirPods Proであれば手軽に装着できて立体感のあるサウンドの体験ができるのでとても良いデバイスだと思います。