新Appleシリコンの名称は「M1 Pro」と「M1 Max」でした。
Bloomberg の Mark Gurman記者の言った通りになりましたね!
ということで、日本時間10月19日の午前2時に開催されたApple Event October 18。
発表された新製品は、新Appleシリコンである『M1 Pro』と『M1 Max』で、それが搭載される新型MacBook Proである、『MacBook Pro 14インチ』 と 『MacBook Pro 16インチ』。
そしてAirPods Proに近づいたデザインの『新型AirPods(第3世代)』も発表されました。
他には『HomePod mini』の新色や、AppleMusicの新しいプランである『Voice Plan』も。
新Appleシリコン『M1 Pro』『M1 Max』
さぁ、今回の目玉となりますMacBook Pro!の核となる新しいAppleシリコンである『M1 Pro』と『M1 Max』です。
M1 Proはやばい
M1 Proは最大200GB/sのメモリ帯域幅で、M1の3倍近い速度でのデータ伝送が可能。
CPUに関しては、M1は8コアだったはずですがM1 Proは10コアになるそうで、パフォーマンスは最大でM1の70%速くなるとのこと。
GPUに関してもM1の8コアから16コアに増え、最大2倍速くなる様です。
また複数の外部ディスプレイへの出力に対応し、電力効率も高いとのこと。
M1 Maxはもっとやばい
M1 Maxは最大400GB/sのメモリ帯域幅で、M1の6倍でM1 Proの2倍の速度でのデータ伝送が可能となります。
また、M1 Maxでは64GBまでのメモリを搭載することが出来ます。
CPUこそ M1 Proと変わらず10コアですが、GPUに関しては 32コアと倍になっており、M1チップに対して最大4倍のグラフィック性能を発揮できるとのこと。
また、ビデオエンコードエンジンとProResアクセラレータをM1 Proの2倍積んでいるそうで、より高速なビデオの処理やProResコーデックの処理が出来る様に。
M1 Pro / M1 Max対応のMacBook Pro
14インチと16インチの2モデルが発表されました!
ポートはThunderbolt 4が合計3基、充電端子としてMagSafe 3が搭載されましたが、Thunderbolt 4でも充電可能とのこと。
あとはヘッドフォンジャック、HDMI、SDXCカードスロットが搭載されています。
そして賛否両論なTouch Barがついに削除されました!
これは個人的には嬉しい改善点です。
また、iPhone XのようにM字のノッチとすることでよりベゼルが薄くなっています。
外部ディスプレイへの出力も強化されており、M1 Proでは最大2台のPro Display XDRに出力可能で、M1 Maxだと最大3台のPro Display XDR + 4Kのテレビに同時に出力できるとのこと。
M1チップの場合だと1台にしか出力出来なかったので、これは大きな進化ですね!
更にProMotionテクノロジーを採用ということで、リフレッシュレートが最大120Khzに対応します!
ProMotion設定だと状況に応じてリフレッシュレートが変わるらしく、ブラウザのスクロール等のたくさんの映像の動きがある場面?の時は滑らかに動くみたいです。もちろん固定の設定をすることも可能。
そして、Liquid Retina XDRディスプレイを搭載です!
新型のiPad Pro 12.9インチにも搭載されていたやつで、
ミニLEDを1万個以上使って表現されるコントラスト比の高い映像が売りということで話題となりました。
16インチモデルのCPUはCore i9搭載の前モデルに比べて最大2倍高速。
また16インチモデルのGPUは、最速GPUを搭載した前世代16インチMacBook Proの最大4倍もの性能ということで、本当にどうかしてますね。
コア数当たりの性能は14インチモデルと一緒だと思うので、これを参考にすると14インチモデルも相当な処理性能であることがわかると思います。
フロントカメラにはf値の低い多く光を取り入れることが出来るレンズとより大きいセンサーを搭載することで、解像度が高く比較的暗い場所でも使用できるようになりました。流石にセンターフレームは採用しない?
スピーカーに関しては人により感覚が大きく違うので、割愛しますが、より良い音質となったようです。
カラーはシルバーとスペースグレイの2色。
価格は14インチでちょい高めの239,800円からで、16インチだと299,800円です。
M1チップ搭載のMacBook Proは148,280円からで、M1チップ搭載のMacBook Airは115,280円からと考えると、Airのコスパの良さが際立ちますね…
新型AirPods(第3世代)
今回発表の新型AirPods (第3世代)はデザインがAirPods Proに近くなり、軸の部分が短くなっています。
軸部分に感圧センサーを搭載しているので、操作方法もAirPods Proと一緒になりました。
小降りな雨の中でのジョギング等で使用しているシーンの写真が紹介されていたとおり、耐水・耐汗性能もあります。
ケースのデザインも正方形から横長となり、ワイヤレス充電に対応しているケースとなります。
また、空間オーディオにも対応となることで、チップ性能を向上させていると思われますが、今回の発表会では言及されていませんでした。
見ての通りカナル型ではないので、AirPods Proに比べて圧迫感は軽減されますが、雑音が入りやすかったり音漏れしやすいので好みが別れる点しょう。
あまり実感としてはわからないのですが、Adaptive EQというユーザーごと異なる耳の形に応じて音質が変わり、常に本来の音に近い状態で聴くことが出来るという機能も備えています。これもAirPods Proと一緒です。
お値段は23800円。販売は10月26日から。
第2世代は続投みたいですね。
Apple Music の Voice Plan
Siriだけで使用できるApple Musicということで、実際どこまで使えるか未知数なところはありますね。
英語ならともかく、日本語等になってくると上手く曲指定が出来なかったりする可能性も高そうなので…
ただ、そういったラジオ感覚で音楽を聴くのが好きな人にとっては良いかもしれません。
HomePod miniの新色
ホワイトとスペースグレイに加えて、ブルー、オレンジ、イエローの3色が追加となります。
11月に発売予定とのこと。
以下、個人的な感想となりますが、一言で言うとライトユーザー向けではなく、よりヘビーユーザー向けの発表会であったと思いました。
MacBook Proに関しては、正直性能面でかなり期待している部分が大きいです。
M1 ProとM1 MaxのM1からの性能差がやばい。
これは大いに動画編集・動画配信で活躍してくれそうな反面、ちょっとオーバースペックな部分があるかなぁと思う部分もありました。
とは言え、WindowsのCPUのパフォーマンスにどれだけ迫れるかも気になります…
性能が高いのは良いことなのですが、14インチ+512GB SSDの吊るしモデルで239,800円 もするし、M1 Max搭載の一番下のモデルにするとなんと+104000円の343,800円もします。
(チップで+60000円、メモリの下限が16→32GBになり+44000円)
ちなみに32GB→64GBメモリに変更したい!となると、最低でもM1 Max搭載モデルにしなければならない上に、+44,000円の387,800円になっちゃいます。
どちらかというと、もっとUniversal対応のアプリケーションを増やす方向に注力して欲しいなぁと思うのですが、こういった高性能なチップ搭載モデルを続々出して行くということはRosetta 2を使用する前提≒あまりUniversalアプリケーションに拘らないという風に考えてしまいます。
Universal対応アプリケーションを増やして、さらにM1搭載の MacBook Airのような新規参入しやすいモデルを大量に販売した方がAppleにとっても良いんじゃないかなぁと思うのですが…
AirPods(第3世代) に関してはミドルクラスのモデルとなるので、立ち位置としては微妙な位置付けです。
これから購入することを考えると、新型AirPodsの23,800円・AirPods Proの30580円を購入するよりだったら、第2世代の16800円で充分な感じはあります。
第2世代と第3世代ではどちらもインナーイヤー型なので、装着感に関してはそこまで大きく変わるものではありませんが、AirPods Proで立体音響を体験した身としては、そこまで重要な機能ではないと感じています。ワイヤレス充電に関してはGoodです!
あと、静音性を重視するならやっぱりアクティブノイズキャンセリング搭載のAirPods Proの方が良いです。ただしカナル型のイヤホンに関しては耳の形によって合う人・合わない人が居るので事前に何度も試着した方がよいかも。
他のApple Music Voice PlanとHomePod miniに関してはマイナーチェンジくらいの感覚で見ていたので、語ることは殆どありません。。
HomePod mini は普通に欲しいなぁという位なのですが、Voice Planに関しては英語圏に住む人たちからすると使えるツールなのでは無いかと思いますが、日本において上手に使えるかどうかは疑問です。