「Qi(チー)」と呼ばれる規格があります。
これは、スマホ等を本体と見立てたときに、本体にケーブルを挿入しなくても充電を行うことができる、いわゆる「ワイヤレス充電」の規格となります。
今回はそんなワイヤレス充電に関して「バッテリーが劣化しやすいのではないか?」という勝手な思い込みから調べ始めた記事となります。
また、私が現在使用しているApple Watchもそうなのですが、来月に購入予定であるiPhone 14 Pro MaxではMagSafe対応のワイヤレス充電が可能となっており、今後ワイヤレス充電をメインで利用していくべきか否かというのを検討していく為でもあります。
ちなみに結論から言うと「適正な利用方法であれば問題ない」という風な感じでした。
そして問題は「スマホの使い方や充電する方法」によっては劣化しやすくなってしまうという点です。
ワイヤレス充電が劣化しやすいと言われる所以
ワイヤレス充電が劣化しやすいと言われる理由ですが、ワイヤレス充電は正しい位置で充電をしないと発熱しやすくなっており、それが理由で劣化しやすいと言われているのではないかと思われます。
バッテリーは高温状態になることよって劣化してしまうので、なるべく発熱しない状態を作り出すためにも正しい位置に設置する必要があるのですね。
また、ワイヤレス充電は有線充電よりも比較的充電する速度が遅く、場合によっては放置したまま忘れて過充電の状態になってしまうという可能性もあります。
そもそもバッテリーの劣化する要因
バッテリーが劣化する原因を調べてみました。
充電回数
充電回数が多ければ多いほどバッテリーは劣化し、
500回くらい充電するとバッテリー性能が半分近くになると言われています。
ちなみにiPhoneのバッテリーについては公式で以下の様に述べています。
通常のバッテリーは、通常の条件下で使用された場合、フル充電サイクルを 500 回繰り返した後も本来の蓄電容量の最大 80% を維持するよう設計されています。
https://support.apple.com/ja-jp/HT208387
バッテリーの高温・低温状態
上記しましたが、ワイヤレス充電時に正しい位置からズレてしまっても高温になってしまうみたいで、
正しくない充電機器を利用することでも高熱状態に陥ってしまうと思われます。
また、スマホを充電中にゲームや動画視聴等の負荷がかかる処理をするとバッテリーは熱を持ちやすいです。
一方でバッテリーが冷えすぎてしまっても劣化してしまう可能性が高いので冬場も注意が必要です。
過放電
バッテリーを0%になるまで使いきることや、0%になってから放置することによってバッテリーが劣化するそうです。
過充電
バッテリーが100%になってからも充電をし続けてしまうと、バッテリーが劣化してしまいます。
バッテリー劣化をさせないために
以上から、
- 無駄なアプリの削除(バックグラウンドの無駄な作業をさせない)
- ある程度バッテリー容量が少なくなったら充電する
- 充電したまま放置しない
- 充電中はスマホをなるべく操作しない
- ワイヤレス充電する場合はちゃんとした位置に置く
- スマホの性能に見合わない高負荷な作業をさせない
- バッテリー容量の多いスマホを使用する
- 過充電・過放電・充電回数を減らすことが可能
- 「バッテリー充電の最適化」機能を持ったスマホを選ぶ(iPhoneはついてる)
- 車のダッシュボード等、高温の場所に放置しない
- 低温の場所に放置しない
10か月使ったApple Watchのバッテリー状態について
「ワイヤレス充電がバッテリー劣化しやすいわけではない」という根拠になると思うのですが、私が約10ヶ月使用したApple Watch Series 7のバッテリー状態は今現在で最大容量96%でした。
Apple Watchの充電方法はMagSafeを利用したワイヤレス充電に分類されると思いますが、たったの4%しか減っていません。
この劣化状態が早いか遅いかはわかりませんが、ほぼ毎日充電していて且つ、たまに過放電(バッテリー0%放置)をさせている時があるので、それを鑑みるとそこまで減りが早いわけでもない気がします。
仮に1日80%の充電を約300日繰り返す…という例で計算すると、フル充電回数が240回となります。
240回フル充電をして最大容量96%ということは、フル充電を500回する頃(600日程度)には93%から92%の最大容量になっていると思います。
もうちょっと突っ込んで考えると、バッテリー最大容量が減った状態でフル充電をする為、その回数が段々多くなっていくはずなので、実際のところは90%かそれよりも下回っているバッテリー状態かもしれませんが、90%もあれば個人的には充分な気がします。
以上から、MagSafeを利用したワイヤレス充電に関して言えば、正しい充電方法であればバッテリー劣化が極端に早いということにはならないと思われます。
一方でMagSafeを利用しないワイヤレス充電に関しては、充電時の設置位置に注意が必要となってきますし、普通の有線での充電をする際も正しい知識をもって利用しなければバッテリーを劣化させやすくなってしまうので、バッテリー劣化について気になる方はご自身の利用環境を見直してみるのも良いかもしれませんね。
ちなみにQi充電に関して、充電時の熱対策としてファンを搭載した充電器もあるそうです。
…というわけで、iPhone 14 Pro Maxを購入したとしてもMagSafe充電は大いに活用できるということが分かりました!嬉しい!