結論:とりあえず病院に行ってくれ頼む!あなたのためにも私のためにも!
夏も終わりかけだけど、水虫の話。
ドラッグストアで働いていると、「これって水虫?」と聞かれることがあるけど、ぶっちゃけわからん。
だって、水虫と湿疹てどっちがどっちだか良くわかんないから。
湿疹にステロイドは良く効くけど、水虫にステロイドは逆効果だったりするし。その逆もまた然り。
ってことで、ちょっとその辺のことを以下に書いていく。
水虫の原因
「真菌」って呼ばれる菌が原因だ。カビの一種らしい。真菌が原因の皮膚疾患の事を総称して「白癬症」「白癬」という。
皮膚に寄生して増殖していくし、身体のどの部位にも出来る可能性がある。
そして身体のどの部位に白癬が起こったかによって、呼び方が変わるんだ。
足白癬なら「水虫」、頭皮白癬なら「しらくも」、股部白癬は「いんきんたむし」。聞いた事あるんじゃね?
実は白癬の殆どが無症状なのだが、悪化すると、
痒みやカサカサ、皮膚が剥がれる、ひどくなるとジュクジュクしたり爪の内側まで進行する。
症状を認識したら、早期に治療をしていきたいところだ。
水虫の薬を買う前に
市販でも、水虫の薬(以下から抗真菌薬と書いていく)はたくさんあって、ダマリンやらブテナロックやらラミシールやらタムチンキやら。
だがちょっと待って欲しい。水虫と湿疹は区別が難しい。というか自分はできない。
判断基準を敢えて書くとしたら、試しに抗真菌薬を使用してみて悪化したら湿疹の可能性が高い。
でも、水虫に抗真菌薬を使っても悪化する場合もあるんだ。
正確に言うと、真菌に対して効果はあるが、皮膚の痛みを伴う炎症は悪化する可能性がある。
何故なら、抗真菌薬は刺激性があるからだ。
そして、湿疹に効果の高いステロイド薬は、水虫を悪化させる原因になる。もう頭ごっちゃごちゃ。
だから、病院にいこ?ね?
病院に行くのが一番
ただし、病院に行ったら症状によっては「とりあえずステロイドね」となる可能性もある。
というのも、ステロイドは炎症を抑える為には高い効果を発揮するからだ。
そしてステロイドで皮膚の痛みを伴う炎症を改善してから、水虫に対しての抗真菌薬を使用することで、それぞれをピンポイントに治療していくというやり方ができるから。(昔はそうされた)
本当は店頭でもそのように説明できれば良いけど、薬代が馬鹿にならない。ステロイド+抗真菌薬で2000円以上かかりそう。
何より説明が長ったらしくなるし、理解してもらうのに結構時間がかかるのがネックで、客は暇じゃないから店頭に足を運んでサッと済ませたいのだ。この辺スゴく難しい。
店頭で抗真菌薬を買う場合は
抗真菌成分からいくと、比較的強めなのが以下の3種類だ。
- ラノコナゾール(ピロエースzなど)
- テルビナフィン(ラミシールなど)
- ブテナフィン塩酸塩(ブテナロックなど)
そして、剤形から選ぶのも重要で、
ジュクジュク感がある場合は軟膏やパウダースプレータイプが良いし、指の間やカサカサな所や爪の浅い部分はクリームや液体が塗りやすいし浸透しやすい。
あとは痒みがあれば鎮痒成分の入ったものが良いし、かかとのガッサガサな部分には尿素(硬い皮膚を柔らかくする)が入ったものが良い。
爪の中の方は病院で治療してくれ!
水虫にならないようにしよう
ということで、水虫にならない様に、足は清潔にして比較的乾燥状態を保つ様にしてほしい。
もちろん、靴や自宅の床もキレイにしよう。多少は予防に効果があるはずだ。
それでも水虫になる時はなるから、症状に合わせて対処をしていこう。