というのも、ロキソプロフェンナトリウム水和物の外用薬についてはリスク区分が8月25日に第一類から第二類に変更になったのだ。
つまり、登録販売者だけでもロキソニン(外用)が販売できますよってことになる。
ロキソニンといえば、恐らく「頭痛に効く!」っていうイメージの人が多いんだけど、外用薬もあるのよね。
テレビCMで俳優の谷原章介さんがやってたやつだ。(今もやってる?)
ちなみに市販されているのは恐らく以下4種類(第一三共ヘルスケアの商品ページによると)
- ロキソニンSテープ
- ロキソニンSテープL
- ロキソニンSパップ
- ロキソニンSゲル
個人的に気になったので、一応ロキソプロフェン外用薬のことを調べてみた。
何で第二類になったの?
ググったら記事からだと、「2020年8月25日に厚生労働省が変更を官報告示した。」とあり、理由を下記のようにしている。
20年7月3日に開催された厚労省の薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会において、4製品における製造販売後調査の結果が報告され、リスク区分の見直しについて検討された。接触性皮膚炎や掻痒症、発疹などの副作用が表れる場合があるものの頻度は低く、またいずれの製品でも重篤な副作用が発生しなかったことなどから、第2類への移行が了承された。
「あんまり副作用なかったらいいでしょ?キツイのも無かったし」みたいな感じか?
ロキソニンS(外用薬)の効果は?
おそらく、外用薬の括りとしてはジクロフェナクナトリウムとの2強みたいな雰囲気。
市販のジクロフェナクの外用薬は、ボルタレンとかフェイタスZあたり。
明確にどちらの効果が強いという風には言えないが、
「ジクロフェナクナトリウムの方が鎮痛効果が高い」とか「ロキソプロフェンの方が解熱効果が高い」とか、そういう声はあるみたいだ。正確な情報かは置いておくとして。
じゃあどちらを勧めるか?っていう話になると思うけど、
副作用や用法用量が違うので、その辺を聞いてから決めるかな。
あとはお客さまが気になっている方(プラセボ狙い)。
ちなみに、それぞれの添付文書をザッと比較して違うところは以下の感じ。
比較としたのはボルタレンとロキソニンのテープ剤の大判サイズ。
ボルタレンEXテープL | ロキソニンSテープL | |
1回あたりの貼付時間 | 1回あたり24時間を超えて貼り続けないでください | 記載なし |
使用枚数 | 1回あたり1枚を超えて使用しない | 1日あたり2枚を超えて使用しない |
してはいけない(ぜんそく) | ぜんそくを起こしたことがある人 | 本剤又は他の解熱鎮痛成分、かぜ薬、外用消炎鎮痛薬を使用してぜんそくを起こしたことがある人 |
妊婦の使用 | 「してはいけないこと」に記載あり | 「相談すること」に記載あり |
副作用に関する記載 | 接触皮膚炎や光線過敏症に関する記載あり | 消化器官に関する記載あり |
相談すること>次の診断を受けた人 | 消化性潰瘍、血液障害、肝臓病〜等々たくさんあり | 気管支ぜんそく |
使用後、次の症状が表れる事がある | 下痢・軟便 |
使用回数(1日1回)とか、15歳未満使用禁止とか、使用してはいけない部位とか、連続して2周間以上使用しないとか、その辺は一緒。
しかし、一日の使用枚数に関しては大判ボルタレンが1枚に対してロキソニンSは2枚となっている。
ロキソプロフェンナトリウム水和物を内服している人については、ロキソニンSテープだと成分が被ってしまうので、ボルタレンとかの方がまだ良いのかもしれない。
「ロキソニン」というネームバリューは強い
ロキソニンは、解熱鎮痛薬としてはトップクラスに売れる医薬品だろう。
実際、「ロキソニン下さい」という客はたくさんいるのだ。
ここまで認知度が高いと、いくら外用薬とはいえ、お店の売上に貢献をする商品になる可能性は十分にある。
しかし、一方でロキソニンを安易に推奨・購入する流れになる可能性は十分にあるので、登録販売者はしっかり勉強をして、症状に対して合う医薬品を進められるように日々勉強あるのみだ。