結論:とりあえず、スープは残そう。
冬場になると毎日食べたくなるカップラーメン。
寒い時期は体が暖まるし低コストで手軽に食せるから重宝する。
だがしかし「身体に悪い代表選手」の一例としてよく挙げられる為、食べる事を躊躇してしまったり、罪悪感を感じながら食べている人も多いと思う。
なので、カップラーメンを食べるとどう身体に悪いのか深く考えたことが無かったので調べてみた。
ちなみに、僕の中ではインスタントラーメンという括りの中にカップ麺や袋麺があるイメージなんだけど、JAS法では「即席麺」という定義はあるものの「カップ麺」や「袋麺」といった分け方は見つけられなかった。
栄養成分表示から見てみる
ということで、厚生労働省が発表している「日本人の食事摂取基準」という資料をわかりやすく抜粋しているグリコのサイトに掲載されている「18〜29才男性の食事摂取基準値」を参考にカップラーメンの代表格である「日清 カップヌードル」の栄養成分表示と比べてみる。(「18〜29才男性の食事摂取基準値」は1日の値なので3で割っている)
18〜29才男性の食事基準値 | カップヌードルの栄養成分表示 | |
カロリー | 883kcal | 351kcal |
たんぱく質 | 21.7g | 10.5g |
脂質 | 6.7g~10g | 14.6g |
炭水化物 | 16.7g~21.7g | 44.5g |
食塩相当量 | 2.5g未満 | 4.9g(めん・かやく:2.4g / スープ:2.5g) |
ビタミンB1 | 0.47mg | 0.19mg |
ビタミンB2 | 0.53mg | 0.32mg |
カルシウム | 266.7mg | 105mg |
三大栄養素を比べてみるとタンパク質がやや低めで炭水化物と脂質が高いけど、カロリーに関しては自身の運動量を基準にしないとあまり当てにならない部分はあるが高くはないと思う。
タンパク質が多く、炭水化物・脂質が少なめの食べ物をカップヌードルと一緒に食べると基準カロリーの883kcalに近づく。脂質少なめの低GI食品でも良いかもしれない。あとはビタミン系のサプリメントとか。
あとは食塩相当量が高い。めんとかやくを全て食べてスープを残したとしても、食塩摂取量は最低3gくらいにはなってしまう。スープを飲み干すと塩分と脂質がえらいこっちゃ。
以上から、心臓病、脳卒中、糖尿病などメタボリック症候群を引き起こす原因となり得る為、自制をきかせて食べる間隔を抑えたり、スープを飲みたい欲求を封印するのだ。
ちなみに、吉野家の牛丼並は1杯635kcalで、ココ壱のポークカレーはご飯300gで1皿755kcalもある。そう考えるとカップヌードルのカロリーって高くないように見える。
原材料から見てみる
前置き・結論として、「食品添加物は体に毒だから食べるべきではない!」という論調の本や記事が世には無数に存在するんだけど、僕のスタンスとしては「ちょっと食べて体調不良を起こさないのであればOK。そして食品添加物に限らず何でも摂りすぎはNG。」といった感じ。神経質になり過ぎるのも心身に毒だと思う。
そして、日清カップヌードルを含む多くの食品にはJASマークが付いている。
↑の記事でも書いたけど、色々と検査を受けて承認を受けたら表示することができるマークなので、ある程度は安全に食すことが出来るのだ。
本題だけど、カップヌードルの食品添加物の中から怪しいネーミングの原材料ピックアップすると、調味料(アミノ酸等)、炭酸Ca、カラメル色素、増粘多糖類、カロチノイド色素、乳化剤、酸化防止剤(ビタミンE)、くん液 あたりだろうか。一つずつ見ていくことにする。
アミノ酸等
アミノ酸等はうま味調味料としても使用されるし、体に悪いとよく言われる物質だけど、例えば発酵や熟成させた食品はアミノ酸などの旨味を感じる成分が増えるから美味しいのだ。美味しすぎて何回も食べたくなるといった悪影響はあるかもしれない。
炭酸Ca
炭酸カルシウム。栄養強化目的(カルシウム摂取)だったり、食感改善のためだったりに使用されるみたいだ。
身体への影響としてはどちらかというとカルシウムの吸収を阻害する「リン」が加工食品に含まれていることが多いために「加工食品を食べるべきではない」という論調のように思える。
カラメル色素
コーラにも入っているコーラっぽい色の色素のこと。何種類かあるそうだけど、相当量摂取しなければ身体への影響は少なそうだ。
増粘多糖類
おそらく麺のコシを出すために使われている。こちらも身体への影響は少なそう。
カロチノイド色素
黃・オレンジ・赤っぽい色素。ググるとサジェストで「発がん性」と出てきたけど、学術記事を見ると「カロテノイドによるがん予防」という記事があったり、なんかもうよくわかんねぇな。たぶん大丈夫。
乳化剤
水と油を混ざりやすくしたりさせるやつ。品質の安定化の為に使用されている模様。サジェスト…発がん性…うっ、頭が!
身体にはさほど問題なさそう。
酸化防止剤(ビタミンE)
ビタミンEが体に悪いって?何の冗談だい?
怖いのは特定の成分に対するアレルギー作用と過剰摂取さ!
くん液
燻の液。燻液。スモークフレーバーって言った方がわかりやすそう。別に「香料」の表記はあるので香料では無いみたいだ。
以上から、カップ麺1個程度で身体がバカになるような事は無いだろう。
カップ麺の容器から見てみる
熱湯を注ぐことで容器から内分泌かく乱化学物質(環境ホルモン)が溶け出すらしい。とはいえ、ただちに身体への悪影響は無いらしく、どっちかと言うと塩分や脂質の過剰摂取の方が身体にとって害になる模様。
食べる人から見てみる
友達が居ないので僕の話だけど、仕事でもプライベートでもそこそこ身体を動かす方であり、消費カロリーは一般的な人よりも高いと思っている。
そして、身体をあまり動かさない時には摂取するカロリーも控えるようにしながら、ほぼ毎日カップラーメンを食べている現状。
その結果、やや肥満体型ではあるもののある程度の健康状態を維持していると言える。
何が言いたいかって言うと、消費カロリー以上に食べたら駄目ってこと。そして毎日カップ麺を食べる=肥満を覚悟するべき。
そして何度も言うようだけど、「スープは残そう」
…
最後までご覧いただき、ありがとうございます。