注目キーワード
  1. 楽天
  2. YouTube
  3. AirPods
  4. ゲーム

【先進的?】イオンの「レジゴー」に対して思うところ【後進的?】

この記事を読んでわかること

・イオンの「レジゴー」について筆者が考えている問題点がわかる。

イオンの「レジゴー」に関する記事を見たので、個人的な意見を書いてみる。

元記事はビジネルジャーナルのこちらの記事だ。

ちなみに「レジゴー」とは、専用スマホが店の中に置かれており、そのスマホを持ち歩いてカメラで商品バーコードをスキャンし、最終的に専用会計端末から会計を行うという決済手段だ。バーコードが無い場合は画面から商品と個数を選択する形式となる。感覚的には「スマホでセルフレジ操作を行う」という感じ。

まず、近年におけるレジレス等に関するニュースを見てきた結果、イオンの「レジゴー」に関しては少なくとも先進的とは言えないという結論に至った。

例えば、Amazon GOに関して言えば無数のカメラと連動したAIによって、誰がどこから何を取り出している事が全て把握されている。これによって、不正が関与する隙をほぼほぼ無くしていると言ってもいいだろう。これはスゴイと思う。

対してイオンの「レジゴー」は、スマホと専用システム(既存のセルフレジシステムの応用と会計用端末の導入あたりか?)があれば出来るので、比較的導入しやすいとは思う。

だがしかし、誰が何を取り出したか?等が全くといって把握出来ないため、いくらでも不正が出来てしまう。把握するためには高性能なカメラ+AIを導入するか、人が監視をしなければならない。

その結果としてイオンリテールの数字が悪くなるだけなら良いんだけど、結局は現場に皺寄せが行くのだ。主に店長やチーフ等。

元記事によれば、「『ロス率』は平均値以下に収まっている」とのことだが、そんなの現場が誤魔化しているに決まっている。元スーパー社員という経験上、ロス率や売変率などは現場チーフや店長が本部から文句を言われない為に上手い具合に調整しているものだ。その結果として荒利が減るなんてことは日常茶飯事。

「誤魔化す」と言えば、システムの穴を突いて上手く会計を誤魔化した犯罪者も味を占めるだろう。その勢いは止まることを知らず、回数や金額が増え、その結果また現場の人間が苦心しなければならない。悪循環の出来上がり

それ以上に、初めは出来心でやってみたら不正をいとも簡単に出来て、それを繰り返している内に警察に捕まって人生を棒にする人が出てこないとも言えない。そんな人を作り出してしまう恐れもあるのではないだろうか。

「悪いことをしなければ良いだけ」と言うのは簡単ではあるけれど、実際に魔がさして万引き等を行う人はいるし、そう言った行為をし易い環境を作るのは社会的にどうなのかと思ってしまう。

以上がレジ混雑から解放されるのは嬉しいけれどあまり画期的とは言えないんじゃないかと思うイオンの「レジゴー」に対する私見だ。